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諦めない40代後半の挑戦

【1回目の受験】

45歳になった私は、平成28年3月に退職し、2年以内には国家試験に合格する!と意気込んではじめた受験勉強だったのですが、苦戦を強いられることとになりました。

私の場合は、仕事の合間にスキマ学習をこなすことができるほど余裕がなかったので、退職をして集中的に勉強をする短期勝負に打ってでたのです。

しかし、受験勉強を開始後の4月に、まだ未成年の子ども4人をもつ兄が他界し、その半年後の10月にはその子ども4人の面倒を見てくれていた未成年後見人でもある父が他界・・・。

生前、父は45歳からチャレンジをする私のことを遅咲きでもいいから頑張れと応援してくれていました。私も、兄の死後の手続きや孫の未成年後見人の審判に家庭裁判所へ付き添ったり、酒を飲み父を励ますこともできました。これも私が勤めを辞めていたからこそできたことだったでしょう。

父が他界し、精神的な病状が悪化した母は長期入院となりました。未成年の子どもたちについては、兄と離婚した母親と連絡がとれたため話し合いをした結果、子ども達の元に戻り世話をしてもらうことになったのですが、10年以上も離れて暮らしていた母親と子ども達との関係は容易ではなく、結局3ヶ月で子ども達を残して実家へ帰ってしまいました。

その後、1番目の子は専門学校を経て社会人となり、2番目の子も看護学校に合格して独り立ちをしました。3番目と4番目の子はそれぞれの適切な環境の下で元気に過ごしてくれています。

そんなこんなで平成28年度の試験は思うように勉強ができずに終わり、気がつけば兄の他界から1年が過ぎていました。

 

【2回目の受験】

嵐のような1年ではありましたが、翌平成29年の春には少し落ち着きも取り戻し、2年以内に合格する!これが私の目標だったので、2度目の受験に向けて必死に勉強をしました。

某通信講座を活用して、自宅での学習が主でしたが、憲法、民法、行政法、国家賠償法、地方自治法といった法令科目は順調にすすみ、9月の模擬試験では全国7位(約2000人受講)の結果に!

この時は絶対に合格できると確信を持っていましたが、ここに落とし穴が・・・。

夏までに過去問10年分を徹底して学習をし、夏場からは予想問題に明け暮れていました。その結果として、予想問題をしっかりやれていたので模擬試験は好結果をもたらしていたのです。

試験の直前期には本試験の対策としては過去問に戻る必要がありました。

本試験の問題の性質を取り戻し、論点の確認を最後にやっておくべきだったのです。

それを怠った結果、ケアレスミスが目立ち、6点足りずに不合格でした。

 

【3回目の受験】

行政書士試験の学習方法に問題があったことが分かったのはよたったのですが、合格できなかったのことは現実として厳しいものでした。

もう諦めようかとも本気で思った時期もありましたが、妻の言葉に救われました。

この2年間、職を離れ、私の実家のことで苦労をかけ、勉強に打ち込むためにいろいろと我慢をしてくれていましたので、これ以上、妻に苦労をかけることはとても許されないと思っていました。

しかし、妻はここまで頑張ってきたんだから、もう1年頑張ってみたらと私の背中を押してくれたのです。本当に感謝です!

しかも、学習方法を変えるために予備校を勧めてくれました。

講師やスタッフによるアドバイスがあるのは正直ありがたい。そして、これからの1年を挫折をしないで勉強することができるペースメーカーになります。

勿論のこと、学習する内容は通信講座と比べると半端なく多いです。これまでに見たこともない新しい判例も多く、要旨に至るまで細かく学ぶことができます。しかし、これを全部覚える必要はなく、やはり過去問で問われた論点を中心にやればよいのです。

こうして、電車通学による予備校の活用を取り入れることで、組み込まれているカリキュラムを無我夢中にこなしていくことで挫折することもなく、試験当日を迎えることができました。

前年度の試験の失敗のこともあって不安はありましたが、これまで支えてくれた妻のこと、応援してくていた父のこと、またお世話になった親族や知人のことを思い返しつつ3時間60問に挑みました。

行政書士試験には記述式問題があるため、時間との勝負でもあります。途中、難問がでてくると頭の中が真っ白になることがあります。あっという間に時間が経過して、最後のあたりは焦ります。

試験を終え帰宅する電車の中では、ネットで各予備校による解答速報が早々とでてくるので目が離せません。家路につく頃には概ねの自己採点ができますが、記述式問題は模範解答であるため自己採点は難しいです。

また、平成30年度の一般知識はかなり意表を突いた問題であり、予備校の解答が割れる問題もありましたので、解答次第では足きりの恐れもあり落ち着かない日々がありましたが、後日その問題は没門となり全員正解となりました。

 

合格通知の採点は、記述式が予備校の採点よりも高く、それなりの高得点であったためとても嬉しかったです。

 

さて、この3年間は、私や妻にとってどんな意味があったのでしょうか。

これから始まる開業という長く険しい道のりを乗り越えることができた時に知り得ることになるのでしょうか。

少なくともこの3年間で知り得た知識と経験は私の財産であり、行政書士としてその財産を活かすことは可能であることは間違いないように思います。

 

ご覧いただきました皆様には深く感謝を申し上げます。

次のステップに向けて頑張ります!